岡村隆史のオールナイトニッポンの番組終了に関して
5月15日ニッポン放送「岡村隆史のオールナイトニッポン」のラジオ番組が終了すると同番組内で発表された。
そして、今後は矢部浩之氏も加わり「ナインティナインのオールナイトニッポン」に再編されて、番組内容も変更があるという。
私は以下の記事にもある通り、当初より岡村氏のラジオ番組内での発言を問題視してきた。
岡村隆史「お金を稼がないと苦しい女性が風俗にくることは楽しみ」異常な発言で撤回すべき
「岡村氏は楽しみとは言っていない」などと、私の記事タイトルへの反発や抗議、捏造だという指摘も多数いただいた。
しかし、発言主旨は本人もニッポン放送も謝罪して認めている通り、不適切であり、深刻な問題を含むものである。
改めて擁護の仕様が無い発言であったことは、事実として強調しておく。
昼夜にかかわらず、いかなるラジオ番組の環境であれ、二度と同じような女性差別発言を繰り返さないでいただきたい。
この問題提起を受けて「女性軽視発言をした岡村隆史氏に対しNHK『チコちゃんに叱られる』の降板及び謝罪を求める署名活動」も始まり、インターネット上で大きな反響を得ている。
この署名活動にも当然、賛否両論はある。
社会はそう簡単に異論を受け入れない。
今まで普通にやってきたのに何が問題なのか、と。
案の定、いろいろな理由で擁護できないものを擁護しようとする論調が現れてくるものだ。
しかし、希望は「岡村隆史さんの発言に対する「署名はやりすぎだ」。その声に対して、22歳の私が持つ危機感」のように、声を上げる若者たちが増え始めていることである。
日本では何十年にも渡り「女性差別・蔑視発言」が横行してきた。
そして自分自身物心がつく時からテレビやラジオ、雑誌や漫画を見て疑問を抱いてきた。
私の考えや活動を応援してくださる、私より10年、20年、30年歳上の方(ジェンダー関係なく)からこんな風に言われることが時々ある。
「この状況は何十年も続いてきた。そして私たちは何もしなかった。その代償を背負わせてごめんなさい。だから、私たちはあなたたちを応援します」
上の世代を責めるつもりは全くない。
だけど、同時に女性差別や蔑視に溢れる社会をかえることができなかったという点においては、ある程度の「責任」はあるのではないか、と思う。
政治家が女性やセクシュアルマイノリティ、外国人や障害者に対して発する差別発言を何度聞いてきたか。
著名人が女性やセクシュアルマイノリティ、外国人や障害者に対して発する差別発言を何度聞いてきたか。
岡村氏のような日常に溢れる女性差別や蔑視発言を批判、抗議せず、問題がないかのように、やり過ごしてきた私自身にも大きな「責任」がある。
私も含む全ての人が当事者である。
この差別に溢れた社会に慣れてしまえば、その中で何が正しいのか、無意識で誰を傷付けているのか、認識することも薄くなる。
だからこそ、次はどのような社会にしていくべきなのか考える際に、女性蔑視だと受け取った人たちからの「もうやめてほしい」という発言、声を最大限尊重していくべきだと改めて思う。
根本的に私たちは認識を変えなければならない。
コラムニストの勝部元気氏も「コロナ風俗嬢」発言の岡村隆史氏に、正しい“謝罪”と責任を取る機会を 望まぬセックスワーカー問題の解決の旗振り役になって欲しいという記事を配信している。
2時間の番組を聞いても、「理解や想像力を欠く発言」と言い表してはいたものの、それらの「罪」については明確な言及がありませんでした。番組に飛び入りしたナイナイの相方である矢部浩之氏が「男尊女卑」「女性軽視」というワードを発した場面はありましたが、岡村氏の口から、自分の発言がそれにあたると認めた言葉はなかったのです。
「甘えだ」「情けないです」「自分の至らなさ」等の自責の言葉が多く、自分のした罪が何だったのかをしっかりと認識できていないという印象です。
勝部氏も形式的な謝罪にとどまらず、より踏み込んだ再発防止策の徹底、差別に溢れる社会構造を変えるための行動を岡村氏らに求めている。
私も概ね同感である。
ラジオのような公共の電波で発せられた女性蔑視、差別発言は大きなダメージを社会に残す。
著名人の場合、その影響は甚大である。
いくら形式的に謝罪、自責をしても「もういいではないか」「許してやればいい」と時間の経過とともに、問題が風化していく。
本人自身もゆっくり何事もなかったかのように忘れていく作業、封印する作業に入ることだろう。
社会全体もこの構造で問題がない、これでいいのだ、と忘れ去っていく繰り返しだ。
そして、また別の誰かが似たような女性差別、女性蔑視発言をするのだろう。
だからこそ、私は当初からこの発言を重く捉えていると指摘してきた。
また繰り返されて、傷つく当事者が現れることがないようにしてほしいと願っているからだ。
大きな問題ではない、と思っている方はもう一度、様々な論稿も振り返りながら考えてみてほしい。
今回も早速、周囲が多分にフォローをして、本人が問題に十分向き合うことができないまま、時間が経過している。
その後のラジオ番組でも「本当にすみません」「申し訳ありません」という定型文は聞かれるが、それ以上の具体性がある改善策、再発防止策は一向に聞かれない。
期待していた5月15日のラジオ番組でも同じである。
番組が終了して再編されることは評価するが、根本的な課題解決には程遠いと言えるだろう。
ましてや現状を容認するリスナー、支持者に守られてきた深夜ラジオの伝統や慣習は、すぐに修正できるようなものでもない。
以前の面白さ、楽しさを求める声も高まっていくに違いない。
問題に向き合うことは難しいし、漫然と続いてきたことをすぐに意識転換することは誰でも難しい。私自身も同じだ。
だからこそ、時間が必要ではあるし、周囲が繰り返し、自覚や真の反省を促していただきたいと強く思っている。
いずれにしても、岡村氏、ニッポン放送、リスナーの皆さんの今後の言動に注目と期待をしている。
わーわー言うとります。
お時間です。
さようなら。
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May 15, 2020 at 05:01AM
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