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ウンナン内村さん「未熟な私にもいつも優しく接してくださいました」…内海桂子さん死去 - 読売新聞

 漫才協会名誉会長の内海桂子(うつみ・けいこ、本名・安藤良子=あんどう・よしこ)さんが多臓器不全のため22日、97歳で死去した。長年コンビを組んだ相方の内海好江さんと死別後も20年以上、第一線で活躍。晩年は病とけがに泣かされたが、舞台でしゃんとしたたたずまいを貫いた。東京漫才の第一人者の死を惜しむ声が相次いだ。

 東京・浅草育ちで1938年に漫才を始め、50年、好江さんとコンビを結成。小気味良いしゃべりの間に三味線、歌もはさんだ、にぎやかな庶民派漫才で人気者になった。後進の育成にも熱心でウッチャンナンチャン、ナイツを育てた。89年に紫綬褒章、95年に勲四等宝冠章を受けた。

 弟子の漫才コンビ「ナイツ」の塙宣之さん(42)は「『言葉で絵を描きなさい』。師匠から何度も教えて頂いた指導です。誰より漫才を愛した師匠でした」、土屋伸之さん(41)は「最後まで芸人として力強く生ききったその姿を間近で学ばせて頂くことができて、僕らはきっと日本一幸せな漫才師です」とコメント。同じく桂子さんの薫陶を受けた「ウッチャンナンチャン」の内村光良さん(56)は「お会いする度未熟な私にもいつも優しく寛大に接してくださいました。あの笑顔を忘れません」、南原清隆さん(55)は「色々な事を教わりたかったのに残念でなりません」と談話を発表した。

 同世代の落語家、桂米丸さん(95)は「ナイツを厳しくも愛情を持って育てたところもすごい。最近は健康法の話をよくしていて、完全に100歳まで行くと思っていました」と残念がり、タレントの毒蝮三太夫さん(84)は「義理堅くて粋な江戸っ子。いつも笑顔で、あの世でもえんま様に冗談言って、かっぽれを踊って笑わせてるんじゃないか」と泣き笑いで語った。

 桂子さんと一時期漫才をしていた、あした順子さんは「漫才協会のために一生懸命尽くしてくれた。後世に名前が残る方です」と先輩をしのんだ。

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August 28, 2020 at 09:04PM
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