フリーアナウンサー赤江珠緒(45)が16日、パーソナリティーを務めるTBSラジオ「赤江珠緒たまむすび」(月~金曜午後1時)にメッセージを寄せ、夫が新型コロナウイルスに感染したと報告した。

赤江の夫はテレビ朝日系報道番組「報道ステーション」で総合演出を担当しており、前日15日に同番組のチーフプロデューサー(CP)とともに新型コロナウイルスへの感染が明らかになっていた。赤江は「お休みして、家族のことを優先させていただきます」と番組への出演を当面、控える考えを明らかにした。

赤江のメッセージは15日深夜に書かれたもので、A4の用紙5枚に及ぶ長文となり、同局の外山恵理アナ(44)が代読した。その中で、赤江は「今週、月曜日から出社できず、ご心配をおかけしております。PCR検査の結果が出ましたのでご報告させていただきます。わが家の状況は、夫が陽性で感染していました。11日土曜日から発症し、現在、熱が上がったり下がったりという状態です」と夫の状況を説明した。

その上で「夫の検査結果が出てからも、しばらく自宅で過ごしておりましたので私と娘も検査してもらえるよう、現在も自宅で待機しております。夫と私の発症のペースがずれることを祈るばかり」とも語った。

そして、赤江は「未知の病ということで、周囲の目が他の病よりも気になりますよね。私の場合は実名で報じられますので、選択の余地はないのですが、いまだにかかったことを周囲に知られたくないと言う方も少なくないと聞きます」と指摘。その上で「実際に私のように現実に迫ってくると、その心理も分からなくもないです。例えば、防護服姿も日常生活では見慣れていなくて、保健所から家の前に迎えが来るという状況になったら、誰かの迷惑にならないかとか余計なことを考えてしまいました」と、社会が新型コロナウイルスに対し、過敏になっているとつづった。

その上で「そういう思いが強まりすぎて、状況をひた隠しにすればするほど、この病の実態は世の中に見えてこない気もしています。できるだけ他人にうつさないように細心の注意を払うべきですが、それでもかかってしまうのが世界の状況です」と指摘。「感染ルートをたどる意義もあるでしょう。でも、誰が誰にうつした、この人の前の、その前は誰? という過剰な犯人捜しは今、この時点において必要でしょうか? もちろん、かからないことがベストですが、その1番の目標の元に、かかった場合、なるべく体力的にも精神的も軽めに直すという、2番目の目標を掲げる時期にきていると思います」と、感染者の回復に力を入れるフェイズ(段階)に入ったのではないか、との見方を示した。

赤江は13日の放送に電話出演した際「うちの夫の職場で陽性反応の方が出まして。この週末に夫も体調を崩しまして、朝に熱が出て夜になると高熱が続いて。で、味も…と言い始めたんです。これはまずいな。状況をみているとかかっているんだろうなという感じ」と報告。夫は軽い肺炎と診断され、PCR検査を受けることができたが、結果が出るのは4日後になると説明していた。

この日、外山と共演した土屋礼央は、テレワーク出演の実験のために、別のスタジオから出演した。