イタリア北部で開催中の第77回ベネチア国際映画祭で、最高賞「金獅子賞」を競うコンペティション部門に出品されている映画「スパイの妻」（10月16日日本公開）の記者会見が9日、現地で開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、黒沢清監督と、出演した俳優の蒼井優さん、高橋一生さんは東京都内からインターネットを介して参加。黒沢監督は「社会と個人がはっきりと対立していた1940年代前半の日本が舞台。イタリアも同じだったかもしれないが、『戦時下の社会での個人』をテーマにしたいと前々から思っており、ようやく実現できた」と語った。同映画祭は12日（日本時間13日未明）に各賞が発表され閉幕する予定。
映画は、太平洋戦争開戦間近の1940年の日本を舞台に、恐ろしい国家機密を知った神戸の貿易商、優作（高橋さん）とその妻、聡子（蒼井さん）の生きざまを描く。優作は仕事で行った旧満州（現中国東北部）で偶然、恐ろしい国家機密を知ってしまう。軍国主義が台頭する日本はきな臭い雰囲気が強まっていたが、優作は外国人とも親しく付き合い、自らをコスモポリタン（世界市民）と称する先進的な考えの持ち主。日本のおぞましい秘密を世界に暴露する計画を進める。当初は何…
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September 10, 2020 at 10:30AM
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「戦時下の個人」描く 「スパイの妻」黒沢清監督が蒼井優らと会見 ベネチア映画祭 - 毎日新聞 - 毎日新聞
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