将棋の最年少タイトルホルダー、藤井聡太棋聖(18)が最年長タイトルホルダー、木村一基王位(47)に挑戦する第61期王位戦7番勝負第3局が4、5の両日、有馬温泉(神戸市北区)の中の坊瑞苑(ずいえん)で行われた。1日目は午後6時すぎ、後手の木村が46手目を封じて終えた。人工知能(AI)の評価値はほぼ互角で推移した。藤井の史上最年少2冠の王手なるか。木村の逆襲か。2日目は5日午前9時に再開し、夜までに決着する見込み。

藤井棋聖-木村王位、1日目の対局詳細

藤井聡太七段の公式戦成績/188勝35敗

◆藤井聡太(ふじい・そうた)2002年(平14)7月19日、愛知県瀬戸市生まれ。5歳で祖母から将棋を教わり、地元の教室に通い始める。杉本昌隆八段門下。16年10月、14歳2カ月の史上最年少でプロ(四段)に。史上5人目の中学生棋士でもある。名古屋大学教育学部付属高3年。17年6月、デビューから負けなしの29連勝で、将棋界の連勝新記録を達成。18年2月、朝日杯で史上最年少の公式戦初制覇。同年10月には新人王戦も制した。翌年2月、朝日杯連覇。昨年度、史上初の3年連続勝率8割以上を記録。今年7月には史上最年少で初タイトルを獲得した。通算成績は188勝35敗