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King&Prince永瀬廉…自転車に全力「鍛えられた」 キンプリ道も上がり続ける - スポーツ報知

 King&Princeの永瀬廉(21)の主演映画「弱虫ペダル」(三木康一郎監督)が、14日に公開される。自転車レースを題材にした青春漫画の実写版。アニメ好き高校生が、あるきっかけで自転車競技部に入部し、勝利するための努力を覚えていく役を演じる。時速40キロ近いスピードで山道を疾走するなど、ハードな撮影に挑んだ。主人公は容姿も含め、一見すると、永瀬とはかけ離れているが、一つの目標に向かう姿などに自身と重ね合わせる。グループ、個人としての今後への思いを語った。(畑中 祐司)=紙面未収録インタビューを加えた完全版=

 昨年公開の「うちの執事が言うことには」(久万真路監督)に続く2度目の映画主演作が当初の予定通り、間もなく公開を迎えようとしている。永瀬は、コロナ禍で感じた思いとともに、そのありがたさをかみしめる。

 「それこそ悶々(もんもん)とした時間もありましたけど、改めてエンターテインメントの力って、偉大なんやって感じた。アニメとか映画とか見て気持ちを紛らすこともあって、今度は自分が届けられるうれしさがあります。予定通り公開できることに意味もあると思います」

 一時、撮影中断も余儀なくされ、映画の完成はギリギリだった。

 「スタッフの皆さんも自転車シーンの撮影をしたことがなく、僕らもそうだけど、スタッフさんも手探り。だから、余計に時間かかって、さらに押して、その日に撮る予定だったものが次の日になって、どんどんしわ寄せが来ちゃって、っていう。すごい大変でした」

 自動車競技部の入部に至るまでの序盤から“ママチャリ”で疾走するシーンの連続だ。そして、後半のロードレースも「クライマー」として山道を走りに走った。

 「えげつないぐらい…。ずっと全力で(ペダルを)回して、それを何分も耐久しないといけない。確実に自分でも実感できる部分としては、本当にメンタル面は鍛えられました。自転車をこぐだけでもそうですけど、寒かったり暑かったり、風が強い状況でも進まないといけない。スピード感も落としたくないから、全力で。途中で諦めちゃったりすると、カメラ車とか全部戻って、っていう手間がかかるから絶対に足を止められない。カットがかかるまでは走り続けないと。そこは(主人公の)坂道くんを見習って諦めずに」

 昨年12月から2か月公演の舞台「ジャニーズ・アイランド」(帝国劇場)の上演中から自転車の練習に取り組んでいた。

 「帝劇の地下にローラーを用意してもらって、1日1公演の時は10キロ以上走るようにして、休演日は河川敷に行って、みんなで朝から日が暮れるまでずっと走って、っていうのを繰り返し。撮影も、もちろん本番1回じゃ済まない。テストとか含め(カメラ位置が)前から後ろから斜めから何回も。(走った距離は)多分もう東京から大阪には行けるんじゃないかな」

 劇中ではママチャリ、そしてロードバイクをこぎまくる。中学、高校時代は毎日、ママチャリで通学していたという。

 「ほぼ毎日乗ってました。ただ(劇中で使用するものより)もうちょっとキレイでしたけど。でも、レース用は初めてで。あんなに進むとは知りませんでした。同じ乗り物とは思えんぐらいの差。ちょっと踏んだだけで進む距離が全然違う。それがすごく楽しかったですね。怖いより楽しさ。へいたんな道とか下りやと幸せな気分になって。ほぼなかったんですけど(苦笑い)」

 地元・千葉から秋葉原にママチャリで通う主人公・小野田坂道は、いわゆるアニメオタクで、おかっぱのような髪形にメガネ姿だ。

 「この役を頂いてなかったら、確実にしてないような髪形。もちろん最初は慣れずに、風呂上がりにドライヤーで髪の毛を乾かしてパッと自分と目が合うと『えっ、誰? 初めまして』みたいな。メンバーにも、いい感じでイジられたり(A.B.C―Zの)河合(郁人)くんにも『かわいくなったね』とか。結構プラスの言葉を言っていただけたので、割とすぐ慣れて、抵抗はなかったです」

 外見だけでなく、運動が苦手で友達がいないキャラクターは、永瀬のイメージと対極と言える。だが、永瀬自身そう考えていない。

 「元々、人の前に立つのはすごく嫌。勝手に母親に写真を送られてオーディションに行って、みたいな。でも、僕でいう(西畑)大吾=なにわ男子=、正門(良規)=Aぇ!group=とか同期と出会って、というところは、小野田くんが今泉(伊藤健太郎)、鳴子(坂東龍汰)だったりに出会って、ステキな先輩にも出会って、というのが似ている」

 根っこの部分で共通点を感じ、親近感を抱く。

 「性格の部分も、中1とかでジャニーズに入った頃は人の目を見てしゃべれないぐらいの人見知り。小野田くんも割とそういうタイプ。そういうことも考えました。今回の映画は、小野田くんがロードレースと出会うまでも丁寧に描かれていたりするので、余計に。僕のジャニーズの入りたての感覚を“ツアー”しているのかと思うぐらい懐かしい気持ちになりました」

 総北高校自転車競技部に入部した主人公は、レギュラー6人の中に選ばれ、初めてできた「仲間」とインターハイ出場を目指す。

 「1人で走るシーンもあったけど、それよりチーム総北で走った時の楽しさは、撮影ですごく感じました。何より、みんなで走った方が楽しいし、頑張れる。6人で走っていた方が全然いい走りっぷりになっていたと思う。(物語同様に)本当に助けられました」

 ロードレースは、それぞれの役割で発揮する力と6人のチームワークが勝敗を決める。今は岩橋玄樹(23)が活動休止中とはいえ、6人組のキンプリにも同じことが言える。

 「チーム総北だとクライマーがいてスプリンターがいて、という役割があるけど、(キンプリは)僕の中では少し違う。全員がエースという気持ち。あんまり役割というものはなくて、例えば今は僕がMCとかやらせてもらってますけど、全然違う人がそうなってもいいと思う。いい意味で、それぞれ役割がない。グループ感を出すのも、もちろん大事だけど、それぞれやりたいことをやって、そこで結果を出して、グループとしてまとまるところはちゃんとまとまって。また総北とは違うチームワークがあります」

 小野田坂道は、初めてできた「仲間」のために目標に向かって突き進む。自身はキンプリの仲間のため、どう突き進むのか。

 「デビューして2年。お芝居も、こうやってコンスタントにできている。3、4年目以降も、現状維持以上っていうのは、本当に思います。1年目は僕の想像を超えて、2年目もそこから上がれた。今、3年目で『弱虫ペダル』をやれている。そういう状況が、ずっと4、5年目も続けていけたら。落ちるのは一瞬。少しだけでも上がり続けていくことは難しい。それはJr.の頃から経験して、思います。だからこそ現状維持以上です」

 映画主題歌は、グループとして「Key of Heart」を歌う。

 「ありがたいことに、アイドルの“特権”じゃないけど、歌でもファンの人に届けられるのは本当にうれしい」

 永瀬の担当パートでもある歌い出しには「長く続く坂道の先を目指す僕ら」と主人公の役名もあり、映画とリンクする。

 「振り付けも自転車に乗っているようなものにしてもらったり、本当にいろいろ考えてくださった。なので、余計にこの作品を広めて多くの人に見てほしいですね」

 主題歌は1年ぶりのセカンドアルバム「L&」(9月2日発売)に収録される。ほかに平野紫耀(23)の主演ドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」(土曜・後10時、日テレ系)の主題歌「Mazy Night」、平野主演の映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」(19年)の「koi―wazurai」など。

 「この1年の仕事の集大成のよう。僕らそれぞれプロデュースした5曲も入っていたり、盛りだくさんです」(紙面より)

 ◆紙面未収録インタビュー

 集大成と自信を持って送り出すアルバム。5人がプロデュースした5曲は、それぞれの個性を全面に押し出す。

 「5人それぞれ違うテーマ、そして曲調のもので、ソロじゃなく、それぞれの曲を5人で歌う。そういうのって、あんまりないと思う。面白いし、新たな取り組みやなと思います」

 自身は「No Limit Tonight」をプロデュースした。

 「僕の場合は、何曲かいただいて。ここの音を切って、間奏を切ってとか。歌詞も何パターンかあって、音源と聞き比べながら、もっとラップ増やしたり、歌割りとかも自分たちで相談したり。制作の方と相談して、という形で作り上げた1曲。今回のアルバム(L&)は『ランド』。LOVE&ほにゃらら。“ほにゃらら”の部分は曲の特徴で、僕だとCOOL。それがあと4種類あって、聴いてくれた人もおなかいっぱいになれるんじゃ」

 コロナ禍が続いているとはいえ、主演映画にアルバムに多忙な日々を送る。一方、永瀬にとってコロナ禍はどういう時間だったのか。

 「何か始めたことと言われれば、ありましたよ。始めたことはありますけど、その自粛期間にしっかり終わったことも多い。もうダメだ…って。割と始めて、すぐに終わったものも多いです」

 一体、何を始めたのか。

 「まず料理。ラジオの企画でやらせてもらって、そこからハマればと思ったけど、1回で終わりました。しょうが焼きを作って終わりました。その後はストレッチとかでもしようかと思ってヨガマットを買って、実際届いて、敷いて、30分座って終わりました。で、何か使おうと思って、腕立てをし始めて。それは3日間ぐらい続きました。その間、しっかりプロテインも飲んでました」

 三日坊主ならず、ほとんどが“一日坊主”だ。

 「形だけ入って満足してしまうタイプだと気付きました。しょうが焼きも、美味しくできたんですよ。でも、洗いものがすごいヘタ。洗いものって、洗って立てるじゃないですか。それがすごいヘタで。全然キレイに立たない。フライパンがガチャンってなったりとか。それでちょっと心が折れちゃって、そこから作れてないです。でも、1つだけ毎日欠かさずやっていたのは、掃除だけ。それは唯一。ずっと家にいると、目に見て汚くなる。そこは気になっちゃって。でも、やっぱり始めようとして終わったことばかりですね」

 自身の飽き性はともかく、アイドルとしては順調に成長を続ける。18年5月のデビューから2年余りが経過した。

 「もう2年? まだ2年? もう2年ですよね。最初の1年はあっという間。いろいろ分からずにやって、徐々に2年目も。分からん部分は多いけど、徐々にいろいろ理解していくものもあった。歌番組の仕組みだったり、そういう細かいところも含めて。ということからすると、もう2年、もうすぐ2年半なんやと。紅白も、もう2回も出させてもらって。それぐらいいろんな仕事をさせてもらっている。グループでも個人でも。自分が想像していた以上の時の重ね方をしている。あっという間の2年。何も考えず突っ走ってきたからこそ早く感じるのかな」

 デビュー当時に思い描いた将来と現実に違いはあるのか。

 「明らかに違う。ツアーに関しても、1年目でできるとも思ってなかった。それこそ紅白も。本当に何て言うんだろ、デビュー前は本当に、ここまでありがたいことに世間の話題になるとは全く思っていなかった。徐々にいろんな人に知っていただければと思っていたけど、一気に。今、そのお陰で仕事もどんどんつながっている。だから、想像は遙かに超えています。自分でもビックリするぐらい、いろんなお仕事させてもらっているという実感があります」

 デビューからここまで、一番思い出深い瞬間は、18年8月の初ツアー初日だという。

 「僕らって、集まってご飯を食べるのも年1回とか。そのときもふざけたり、真面目な話をしないので、グループみんながそうかと言われると分からないけど、個人的にはそこ(初日)。あれでデビューしたじゃないけど、その実感が一気にグワッって。横アリの光景、僕らへの、僕らだけへの歓声というのが脳裏に焼き付いちゃってます。自信が付いたのも、そこかもしれない。デビューしたんだ、頑張んないとなと。不安はあるけど、俺らにはこんだけ応援してくれる味方の人がおるんや、って」

 アルバム発売直後の9月5日の宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ公演を手始めに、3年連続3度目の全国アリーナツアー(9か所39公演)が始まる。

 「オンラインでもライブをやったけど、やっぱりどこかさみしさもあったというか。やっぱりライブはお客さんと一緒に作っているもの。歓声があって、僕らのテンションも上がって100%になる。なので、本当に楽しみです」

 ◆永瀬 廉(ながせ・れん)1999年1月23日、東京都生まれ。21歳。2011年4月、ジャニーズ入所。関西ジャニーズJr.で「なにわ皇子」などで活動した後、15年6月結成「Mr.KING VS Mr.Prince」から「Mr.KING」を経て、18年「King&Prince」として「シンデレラガール」でCDデビュー。同年から2年連続でNHK紅白歌合戦に出場。19年「うちの執事が言うことには」で映画初主演、「FLY!BOYS, FLY!僕たち、CAはじめました」(フジ系)でドラマ初主演。血液型O。

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