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ORICON NEWS:アナウンサー安住紳一郎がラジオで手にした“武器” 局アナ貫き「司会者」目指す - 毎日新聞

 情報番組、バラエティー番組、ラジオなど幅広いジャンルで活躍している、TBSの安住紳一郎アナ(46)。2016年には、漫画家・イラストレーターのみうらじゅん氏が独断で選定する「みうらじゅん賞」を受賞し、19年には脚本家の橋田壽賀子氏が理事を務める橋田文化財団が主催する「橋田賞」に選出されるなど、マルチな活動で人気を集めている。そんな安住アナが“主戦場”としている「ラジオ」と「テレビ」について、今考えていることを聞いた。

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■ラジオが作る“薄いつながり”の必要性 リスナーの情報が頼りの綱

 冠ラジオ『安住紳一郎の日曜天国』(毎週日曜 前10:00)は4月で、放送開始から丸15年。「radiko」が全国で聞ける「エリアフリー」が2014年4月に誕生する前には、リスナーが「どのエリアから聴取しているのか」を確かめるため、電話、メール、FAXなどを募る「リスナー確認調査」を行ったことをはじめ、鳩レース、幻の洋梨の書き取り企画、パンダの命名企画など、リスナーとの強固な関係を築いてきた。

 明治大学教授の齋藤孝氏(59)との共著『話すチカラ』(ダイヤモンド社)によると、前日夜に『新・情報7days ニュースキャスター』(毎週土曜 後10:00)の生放送を終えて、反省会やさまざまな番組の打ち合わせを午前1時まで続けた後、朝5時までラジオの打ち合わせへと突入。準備が間に合わない時は、そのまま寝ずに番組に臨むこともある。その熱量が放送にも反映され、1回の放送につき1500通ほどの便りが届くが、これが安住アナの“生命線”となっている。

 「教えてもらうっていうのはちょっとかっこよすぎるけど、純粋にリスナーの方々から寄せられる情報をもとに商売しているっていう感じです。今放送で戦えているのは、リスナーのみなさんから教えてもらうことによって助けられているという部分が大きいです」

 新型コロナウイルスにまつわるニュースでは、ダイヤモンド・プリンセス号に乗船し、新型コロナに感染したリスナーが毎週番組宛てに連絡を寄せるといった出来事もあった。先日退院したことが明らかになると、安住アナは安堵の思いを伝えながら「感染者の数字に驚くしかなかったのですが、そこに自分の知っている人がいると、急に問題意識が変わりますよね。この1ヶ月のメールで、私も新型コロナウイルスに関する考え方が変化しました」とラジオを通じて率直な思いを打ち明けた。

 安住アナに改めてこの言葉の真意に迫った。「私たちがやっている放送、つまりテレビもラジオも、受け手となる視聴者や聴取者の皆さんと決して強い絆っていうものを作ることはできません。ただし、それは悪いことだけではないです。強い絆も大事なんだけど、それだけだと息がつまるから、薄くつながっている人たちをたくさん持っておくっていうことが、ピンチの時に助けてくれることがあるのではないかと感じています。そういった部分は放送が担えるところで、それがこれからの社会にも必要になってくるのではないかと考えています」。

■入社23年で改めて実感する“TBS愛” 若手アナへのエール「矛盾とうまく戦って…」

 自身のキャリアについて「テレビで23年、ラジオも15年やってきたんで、そろそろ焼きが回ってきているなというのも感じているので、新しいことに挑戦しなくては」と語る安住アナだが、TBSへの思いは変わらない。「みなさんは私が会社から疎まれている印象があると思うんですけど、ものすごく会社の人たちはよくしてくれるんですよ。会社に残ってやろうと思えたのはTBSだからこそだなと感じていますし、自分はTBSに籍を置きながら活動したいっていうのは、今も変わりません。本当に15年以上になると、なんかこう、学校もそうだけど、理由なく愛さなくちゃいけないみたいな境地になりますね。やめるんだったら10年以内だと思うんだけど(笑)、やっぱり情もわいてくるし…面白いですね」。

 昨年12月の『日曜天国』では、自身が殿堂入りしているORICON NEWSの「好きなアナウンサーランキング」の話題となり「人気を気にしていたら、言えない一言とかも出てくるけども、アナウンサーはそういう仕事じゃない。やっぱり嫌われると思っても言わなきゃいけない一言はある」と指摘。安住アナが考える、アナウンサーに求められる資質とは何か。改めて聞いた。

 「ランキングが出ると『私も上に行きたいな』と思ってしまうので、嫌われることとの矛盾は生じるのですが、若手の方にもその矛盾とうまく戦ってほしいですね。真摯に向き合う姿勢に対して、見てくださる方に『好感度を捨ててまでも真実を語ろうとしている』と伝わる瞬間があると思います。ですが、自分も毎回そうすることもできず、ちょっと安易な方向に流れてしまうこともあって…。それは私たちの責任でもありますが、見ている方たちも『テレビはダメだな』と即断せず、一緒にテレビを育てていただきたいなとも感じています」

 これまでのキャリアを踏まえて、自身の役割も心得ている。「今までの歴史があるので『誰がテレビに協力するかよ』という気持ちもあるかもしれないですが、そういう方たちを一人ひとり説き伏せるのが私の役割じゃないかなと思っています。そういえば、私と齋藤先生の共著『話すチカラ』が出ているダイヤモンド社から、『嫌われる勇気』っていう本が出版されていますね(笑)」。

 2006年に出版された著書『局アナ』(小学館)の中で、安住アナは「かつて久米(宏)さんは『私はジャーナリストになりたいとは思わない。私はあくまで司会者でいたい』との発言をした。この一言で、多くの局アナが救われた」とつづっていた。その言葉は、今でも安住アナの胸の中にある。「私たちがしっかり目指す場所は司会者です。決してジャーナリストにはなれないし、本当だとキャスターにもなれないはずなんです。でも、逆にそこを誇りに思っているところもあって。上手な司会者がいる番組っていうのは、交通整理ができていて見やすいはず。それは自虐的でもあるんだけど、誇りでもあるところですかね」。

◆安住紳一郎 1973年北海道帯広市生まれ。TBSアナウンサー。明治大学文学部時代、教職課程で齋藤孝氏の授業を受ける。中学校高校国語科の教員免許、話しことば検定1級をもつ。「好きな男性アナウンサーランキング」(ORICON NEWS)ではいち早く殿堂入り。「フリーになっても絶対に成功するであろう男性アナ」としてさまざまな媒体で取り上げられるも、TBSの局アナであることにこだわり続けて20数年。TBS『ぴったんこカン・カン』『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『新・情報7days ニュースキャスター』、TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』などレギュラー司会(パーソナリティー)、『輝く! 日本レコード大賞』の総合司会も長年務める。齋藤孝氏との共著『話すチカラ」(ダイヤモンド社)が発売1ヶ月で12万部突破。

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