まず、竹山が語り出したのは今から約20年前、30代前半の頃の話。売れていなかった当時、マネージャーのなり手もなく、事務所を首になりそうになったことがあると言う。そんな状況を間一髪、救ってくれた先輩芸人がいた。その時のことを詳細に語る。しかもそのとき、竹山は500万円もの借金を抱えていた。ヤミ金にまで手を出したという壮絶な生活からどのように抜け出すことができたのか。
カンニングを語るには、避けて通ることができない、2006年12月の相方・中島忠幸さんの死。それは借金生活から抜け出し、徐々にテレビにも出始めて軌道にのったように見えてきた、そんな矢先だった。相方の死後も、竹山にはテレビのオファーは止まらないが、当時のことを「ふわーっとしたまま働いているかんじ」と語る。そんな折に、ある放送作家から、ライブをやらないかと誘いを受ける。今ではすっかり定着した『放送禁止』だが、はじめはその誘いを断ったのだという。あらたな挑戦に挑むにいたった葛藤と、『放送禁止』誕生秘話を語る。
まだ売れていない時代、よく中野の広場で稽古をしていたというカンニング。中野サンプラザの舞台に立つことを夢見て、ホテルを見上げては、いつか泊まりたいと中島さんとも語ったという。その後、月に1回の『東京ビタミン寄席』に出演するようになり、そしてそれがケーブルテレビで放送が開始されると、2人を取り巻く環境にある変化が。その竹山が今年、中野サンプラザで1日限りのライブを行う。“中野”への熟知たる思いを語る。初回収録を終えて、石橋がコメントを寄せた。
――初回の収録を終えての感想。
竹山君が、普段聞いたことのない一番苦しかった時代の話と楽しかった時代の話をしてくれたんですけれど、男2人、焚き火の前で、こんなに真面目に話していいのだろうかというぐらいに真面目な話をしてしまって。「深夜に楽しい番組が始まったのでは？」と期待されるとテレビ見た時に（視聴者は）驚いてしまうんじゃないかな（笑）。
――焚き火の魅力について。
人類が他の動物と違うのは、火を使えるようになったこと。本当に火って不思議な力を与えてくれるというか、火の前で話していると、うそをつけないというか…体が温まるのと同時に、自然と腹の中にあるものを全部はきださせてくれるような力、パワーを焚き火には感じますね。この番組を企画した時がまだ冬で寒かったので“焚き火”という話だったんですけれど、気がつくと季節は夏に向かっていくわけで…。「はたして本当にこのままずっと焚き火を続けられるのか？」というのが目下の悩みです。もう数ヶ月したら暑くてやっていられないんじゃないかって（笑）。
――視聴者へのメッセージ。
深夜に男2人が真面目に焚き火の前で話をするだけの番組なのですが、お気に召した方はぜひ、見ていただけると、と思います。
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April 05, 2020 at 09:00AM
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